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執筆者の写真プランニングス スライディングドア

畏怖(i f)【あらすじ】


理系大学のキャンパス内にある、とある研究室で、ミイコと仲間たちはある実験を行おうとしていた。

それは脳に微弱の電流を流し、明晰夢と呼ばれる夢という自覚のある夢を見ること。しかし実験の際、被験者となったミイコには予定していた数値以上の電流が誤って流れ入ってしまう。

意識を失ったミイコは、それから夢を見始めた。その夢は、醒めない予知夢。本来見えないはずの”未来の景色”が見えるようになってしまっていたのだ。


人は誰しもが選択をして人生を歩んでゆく。その選択によって成功の道と失敗の道は分かれ、進んだ先で見る景色はまるで天と地のように違うこともあるだろう。けれど人はそのギャップを実感しないで済む。なぜならば選んだ選択の先の景色しか見ることができないからだ。

では「もしも」本来選択しなかったはずの未来が見えるならば、どうなるだろう。

選ばなかったはずの未来では悍ましい殺戮が、雨のような悲劇が待ち受けているかもしれない。

彼女はそれを知ってしまった。手のひらから零れおちてゆくたくさんの未来。彼女はこの世界を、そして未来を畏れ始める。


誰も想像していなかった、見たことのないパラレル青春ホラーの幕が、いま上がる。


きっと、その選択こそがすべて。

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